【API開発の必須チェックリスト】必ずやるべきこと & やっておくと良いこと

API(Application Programming Interface)は、システム同士をつなぐ重要な役割を果たします。
しかし、適切に設計・実装・運用しないと、セキュリティリスク・パフォーマンス低下・スケーラビリティ問題 などのトラブルが発生する可能性があります。

この記事では、APIを作るとき&利用するときに「必ずやるべきこと」「やっておくと良いこと」 を初心者にも分かりやすく解説します!


✅ API開発で必ずやるべきこと

APIを安全・効率的に運用するために、最低限やるべきこと をまとめました。

1. 認証と認可を適切に設定

理由: APIを不正アクセスから守るため
対策: APIの利用者を適切に制御する

やるべきこと方法
APIキー認証APIキーを発行し、適切に管理する
OAuth 2.0 / OpenID Connect の導入Google, Facebook, GitHub などの認証に利用
JWT(JSON Web Token)での認証APIリクエストに JWT を含める
IP制限許可された IP 以外からのアクセスをブロック

📌 例(JWT を使った認証)

shコードをコピーするAuthorization: Bearer <JWTトークン>

🔹 APIの公開範囲(Public / Private)を明確にし、アクセス制御を強化する!


2. エラーハンドリングの実装

理由: APIの障害が起きたときに適切なレスポンスを返すため
対策: 明確なエラーレスポンスを設計する

ステータスコード意味
200 OK正常なレスポンス
201 Createdリソース作成成功
400 Bad Requestリクエストが無効
401 Unauthorized認証エラー
403 Forbidden権限がない
404 Not Foundリソースが見つからない
500 Internal Server Errorサーバー側のエラー

📌 例(エラーレスポンスのフォーマット)

jsonコードをコピーする{
  "error": {
    "code": 400,
    "message": "Invalid request",
    "details": "Missing required parameter 'user_id'"
  }
}

🔹 エラー時に詳細なメッセージを返し、デバッグしやすくする!


3. APIのレート制限(Rate Limiting)

理由: APIの乱用・DDoS攻撃を防ぐため
対策: 1ユーザーあたりのリクエスト回数を制限

制限方法説明
IPごとにリクエスト制限1分間に最大100リクエスト など
ユーザーごとに制限認証済みユーザーは1000回/月 など
トークンごとに制限APIキー単位でレート制限を設定

📌 例(レスポンスヘッダーに制限情報を含める)

shコードをコピーするX-RateLimit-Limit: 100
X-RateLimit-Remaining: 10
X-RateLimit-Reset: 60

🔹 レート制限を超えたら 429 Too Many Requests を返す!


4. APIのバージョン管理

理由: 既存ユーザーの影響を最小限にしながら、新機能を追加するため
対策: APIのバージョニングを行う

方法
URLにバージョンを含める(推奨)/api/v1/users
ヘッダーでバージョン指定Accept: application/vnd.example.v1+json
クエリパラメータで指定/users?version=1

📌 例(URLベースのバージョニング)

shコードをコピーするGET /api/v1/users

🔹 変更がある場合は、新しいバージョンを提供し、旧バージョンのサポートを計画的に終了する!


✅ API開発で「やっておくと良いこと」

必須ではないけど、やっておくとAPIがより使いやすくなる&トラブルを減らせること を紹介します。

5. APIのドキュメントを整備

理由: API利用者がスムーズに開発できるようにする
対策: Swagger / OpenAPI を活用し、APIの仕様を明記する

📌 例(Swagger UI を導入すると、API仕様が自動生成される)

  • OpenAPI(Swagger)を使うと、APIのエンドポイントを簡単に可視化できる!
  • GitHub Pages や Postman でAPIドキュメントを公開するとより便利!

🔹 APIを公開するなら、必ずドキュメントを用意する!


6. CORS(Cross-Origin Resource Sharing)を適切に設定

理由: フロントエンドからAPIにアクセスできるようにする
対策: CORSポリシーを設定し、適切なアクセス制御を行う

📌 例(CORSの設定 – 全てのオリジンを許可)

shコードをコピーするAccess-Control-Allow-Origin: *

📌 例(CORSの設定 – 特定のオリジンのみ許可)

shコードをコピーするAccess-Control-Allow-Origin: https://example.com

🔹 セキュリティ的に * を使うのはNG!必要なオリジンだけ許可する!


7. APIのパフォーマンス最適化

理由: APIのレスポンス速度を向上させ、ユーザーの快適性を高める
対策: 適切なキャッシュ・非同期処理を導入

方法説明
レスポンスキャッシュRedis などを使って、よく使うデータをキャッシュ
データベース最適化インデックスを適切に設定し、クエリを最適化
非同期処理の活用async/await を使って並列処理を行う

📌 例(APIレスポンスをキャッシュする)

shコードをコピーするCache-Control: max-age=3600

🔹 APIのパフォーマンスは定期的に測定し、ボトルネックを改善!


✅ まとめ

API開発を成功させるためには、 セキュリティ・パフォーマンス・メンテナンス性 を意識することが重要です。
特に、認証・レート制限・エラーハンドリング は「必須」です!

カテゴリ必須事項やっておくと良いこと
セキュリティ認証・認可の実装、CORS設定APIキーの管理強化
パフォーマンスレート制限、適切なレスポンスキャッシュの活用
開発のしやすさエラーハンドリングAPIドキュメントの作成
メンテナンス性バージョニングログの可視化

これらをしっかり実装することで、安全で使いやすい API を構築できます!🚀

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